東部生涯学習センターでは、10月に「漱石を読み解く」と題して、文学講座を開催しました。
今年は夏目漱石の生誕150周年でもあります。
静岡大学人文社会科学部准教授の森本先生を講師に迎え、
漱石文学を作品ごとに紐解いていきました。
第1回は「こころ〜「男と男」か「男と女」か」
『こころ』は有名な作品のため読んだことがある受講生も多くいました。
しかし文章のちょっとした表現や構成から、登場人物の意図を分析したり、
大正当時の時代背景から読み込んだ講義に、作品の印象が がらりと変わり、
「今まで読んだことはあっても、表面をたどっているだけでした」と話す受講者もいました。
第2回「『草枕』から『虞美人草』へ〜<女>の救済とその断念」、
第3回「『三四郎』から『それから』へ〜<恋愛>と<欲望>の間」と続きましたが、
内容が盛りだくさんで、ちょっと時間が足りなくなってしまったところも。
「もっと時間をかけて、じっくりお話を聞きたい」という受講生が多く、
大学の授業をそのまま持ってきたような充実の講座に、大満足のうちに全3回を終えました。
(K.S)