長田生涯学習センターでは、日本一深い湾である駿河湾の特性と魅力を探るため「駿河湾の海中散歩」と題して、講師に東海大学海洋学部の坂本泉准教授を招き講演会を行いました。
最初に日本は海洋国家であるのに、皆どれだけ海のことを理解しているのだろうかとの問いかけがあり、未知の深海世界に潜む生物や海底資源等について興味深い内容へと誘っていきました。3千メートル以上の駿河湾の深部を探索するにはとてつもない掘削設備が整った深海深部探査船「ちきゅう」が活躍していますが、世界には同様の能力を持つ探査船が3隻しかなく、日本の「ちきゅう」号が一番大きいそうです。ただし、運行するための費用が高く、他国の資源開発に掛かる業務等で収入を得て、本来の調査目的を達成するための調査経費に充て、年1回〜2回調査しているとのことでした。また、教え子の学生も参加してのトークがあり、受講者からの質問に答えていました。駿河湾の情報について発信する日の出マリンギャラリーについての紹介もあり、受講者も関心を寄せていました。
受講者のアンケートには大変面白かったとの声が多数寄せられたほか、学生が製作した駿河湾の立体模型が印象的だった、現場で研究し先を見通す分野だと感じたが将来を担う子どもたちに聞かせたかったなどの感想が寄せられ、駿河湾の魅力を伝えることができたのではないかと感じました。
長田生涯学習センターは、「海」をテーマに今後も様々な事業を実施していきますので是非ご参加ください。(M.S)