南部生涯学習センターでは、1月7日〜28日まで「望月のものがたり」を開催しました。
昨年度好評だった「海野のものがたり」に引き続いての開催です。
静岡ではよく見かける「望月」さんですが、名字の由来について考えることはあまりないのではないでしょうか。
この講座では、望月姓にスポットを当て、望月姓のルーツや駿河における望月氏の職業等について講演しました。
初回は、郷土史研究家の曽根辰雄氏を招き、綿密な調査により示された望月姓のルーツに関する史料を紹介しました。
2〜3回目は現代において活躍している望月さんを紹介しました。
2回目には、富山湾から駿河湾までを8日間以内に駆け抜ける「トランスアルプスレースジャパン」で4連覇中の望月省吾さんから、
自身を育んだ井川の風景や、山岳救助のお話を伺いました。
3回目は由比望月人形の望月明さんから、ひな人形と朝廷や陰陽五行説とのかかわりについてお話を伺いました。
最終回となる4回目は、戦国時代に活躍した「安倍七騎」に見られる望月氏について解説していただきました。同じく安倍七騎の一員であり、静岡に多い名字である杉山氏についてもお話を聞きました。
参加した皆さんは、初めて聞く「望月」についての事実や、古今の望月さんの偉業を興味深く聞いている様子でした。
ちなみに、今回の講座に申し込んでいただいた「望月」さんは総勢30名以上。
同じ「望月」さん同士の交流の場にもなったようです。