大里生涯学習センターでは、昨年度から隣接する大里中学校との共催で「大里中学校放課後サークル活動」を開催しています。この活動は、地域の力を活かして中学生に学びの場を提供することを通じて、中学生のキャリア教育の推進と学校を核とした地域づくりの機会提供を行おうというもの。具体的には地域の市民・企業・教育機関の方々に講師を務めてもらって中学生向けの講座を開くという内容です。
とはいえ、「放課後サークル活動」が実際にはどんなものなのか分かりづらい、という中学生たちの声は、昨年度のアンケートでも寄せられていました。そこで今年は、まず「お試し版」としていくつかの活動を「総合的な学習」の時間で体験してもらうことに。「パティシエ体験」「アロマセラピー」「科学探究活動」「コミュニケーションゲーム」「色彩心理」「ボールペン画」「アカペラ・ゴスペル体験」etc…。授業とも部活とも一味違う「放課後サークル活動」らしい活動を精選し、中学生自身に選択してもらいました。
この活動で大切なのは、「自分で選び取る」ことと「地域の素敵な大人に接する」こと。これからの世界を切り拓くためには、自主・自律、そして協働する力が大切です。放課後サークル活動では、講座のテーマに沿った学びだけでなく、そうした「未来を切り拓く力」を養ってほしいと考えています。
果たして活動の当日、生徒たちはとてもいい表情で、楽しんで活動をしてくれていました。学んだものはそれぞれ違いますが、皆が自らの選択と素敵な大人との接触から、よい刺激を受けることができたのではないか、と感じています。
「お試し版」としての放課後サークル活動は7月上旬で終了し、秋からは「本番」がスタートします。もっと学びたい、もっと出会いがほしい。中学生たちがそう思えるよう、私達スタッフも講座づくりに取り組んでいきます。(Y.I)