長田生涯学習センターでは、6月9日〜7月7日に「バリ島の民族音楽 ガムラン体験講座」を全5回で実施しました。
ガムランは、インドネシアのジャワ島やバリ島などで演奏されている、青銅製の打楽器のことをいいます。
今回は、『ガムラン・アンクルン』という4つの音を持つ楽器でワークショップを行いました。
まずはじめに基本的な叩き方から練習しました。
ガムランは、ただ叩くだけでは演奏ができません。
右手でバチを握って鍵板を叩き、次の音を叩く時、前に叩いた音を左手でつまむようにして止めます。
叩いて止める、叩いて止める。
単純な動きかもしませんが、慣れるまではなかなか苦労していたように思います。
次にメロディを覚えていきました。
ガムランには楽譜がありません。
バリ島でも人から人へ、親から子へといったように、身体に染み込ませるようにして音楽を受け継いでいきます。
今回の講座でも、講師が演奏するメロディを一音一音ききながら覚えていきました。
受講者は覚えられるか心配だわ、とはじめは不安そうな言葉も聞こえましたが、何度も繰り返し叩き、口ずさみ、出来る限り耳や、口、身体で覚えよう、と熱意が伝わってきました。
最後は、演奏を賑やかくするための装飾リズムの練習です。
このリズムは1つの旋律を2人で分け合って演奏します。
隣同士ペアになって一生懸命練習しました。
上手にタイミングが合うと、パズルのピースがカチッとはまったかのように独特なノリを生み出し、皆さんからも「やった!」と笑顔がこぼれていました。
最終回では、これまで覚えてきたことの総復習、そして全員での合奏にチャレンジしました。
はじめは叩き方も知らなかった異国の楽器ですが、どうなるのかと思ったガムラン講座への挑戦で、1つの曲を演奏できるまで上達することができました。
受講者たちの一体感と、満足気な笑顔、ガムランを通してインドネシアという国を身近に感じてくれたのではないかと思います。
講座後のアンケートでも、
「インドネシアの民族音楽の豊かさに触れることができました。」
「全然知らない人が集まり、自然と一体感が生まれ、楽しいひとときを過ごせました。」
「毎週土曜日が来るのが楽しみで、車の中でリズムを練習した毎日でした」
といったコメントもあり、楽しく異文化を体験していただくことができたようです。
長田生涯学習センターでは、今後も様々な講座を企画していきます。(I.K)