大里生涯学習センター 開催
2018/10/25
「カルタでめぐる大里探訪」(大里生涯学習センター)
大里生涯学習センターでは、10月6日に「カルタで巡る大里探訪」を開催しました。
大里地域を紹介した「大里かるた」全44枚の札の中から、選りすぐりの9枚を抽出し、その絵札のポイントを中心にウォーキングしながら講師と共に訪ねました。
「この辺って、なんにもない地域だな――。」
と講座開始前にそう仰られた方もいらっしゃいましたが、ウォーキング開始後たった200メートル程歩いただけでも「もう長いことここに住んでいるのに初めて知った!」と仰られる方が続出し、その後も新発見でワクワクし通しの一日となりました。
例えば…、
静岡市で最初に建てられた小学校が大里西小学校であり、当時「豊秋黌(ほうしゅうこう)」という名前で開校されたということを知りました。
また、処刑されたキリシタンの血が桔梗色に染めたことを由来とした桔梗川の清流が、今も豊富な水量があり驚くほど澄み渡っていて、川藻がそよそよ涼しげに水の中を漂い、そこにはカモが沢山いることを目の当りにして、参加者一同言葉を忘れて見入ってしまう一場面もありました。
安倍川の水害を鎮めるために創建された「水神社」には「瀬織津姫(せおりつひめ)」が祀られていて、中野新田が江戸時代に開墾された時から私たちを守ってくれていることを知りました。
また、中島神社には、西南の役から済南事件(明治10年〜昭和3年)まで中島地区から出征した戦没者の名前が刻まれた記念碑があることを知ったり、大里地域には、安倍川の伏流水が噴き出す自噴帯が点在しており、今でも市民の生活を支えていること等々を知りました。
「こんなところに、こんな素敵なものがあった――。」
自分の住む町の歴史や文化を知っていると、誰かに伝えたくなりませんか?
いつも車で通り過ぎてしまう景色も、実際に歩いてみると、この大里という地域の歴史やそこに根付いた人々の習慣や生活、文化について知ることとなり、この町で生活していて良かったなと感じられるようになってきました。
これからも大里生涯学習センターでは、大里の「地域探訪」をテーマとした講座を開催する予定です。
次の講座での皆さんのご参加をお待ちしております!(S.F)