藁科生涯学習センターでは12月13日(木)と20日(木)の2回に渡って、「おかんじゃけでお正月飾りをつくろう」を開催しました。
おかんじゃけとは竹を繊維状に叩いて染色したもので、魔除けや夏の風物詩として藁科地域に伝承されている郷土玩具です。「おかんじゃけ」作りの体験講座は、毎年当館で開催しており、人気の名物講座となりつつあります。おかんじゃけでつくるお正月飾りは講師の松本さんによる発案で、従来とは異なる品種の竹「ホウライチク」を利用することによって、冬季でもおかんじゃけづくりができるようになりました。
寒波の中での作業でしたが、受講者は黙々と、ときに和気あいあいと竹を金づちで打ちながら、作品に取り組んでいました。受講者によって作業速度は異なっていましたが、講師や助手がフォローに入りながら、最後には全員が無事に作品を作りあげることができました。
受講者からは「来年も参加したい」「お正月の玄関に飾るのが楽しみ」などの声が聞かれました。講座を通しておかんじゃけについて体験的に学ぶことで、地域文化への興味関心の喚起と、伝統文化継承の一助とすることが出来ました。
(T.K)