南部生涯学習センターでは「古地図で辿る南部の歴史」と題して周辺地域の歴史を学ぶ講座を開催しました。
第1回の講座では生涯学習センター周辺の歴史を講義形式で学び、第2回では実際に周辺地域を歩いて回りました。
今回着目したのは、昭和30年前後に存在した貨物列車です。
現在の静岡新聞社の付近にはかつて製紙工場があり、静岡駅からこの工場まで線路で繋がれていました。
今では線路そのものはまったく残っておらず、線路があったことを示す案内板等もありません。
しかし、今回のウォーキングでは一見何の変哲もない街並みから線路の痕跡を見つけ出していきました。
例えば、大通りに対して、斜めに建物が連なっている場所があります。
ここからは、線路に対して平行に建てられていたのだ、と読み取ることができます。
また、かつて線路が通っていた場所は土が高く盛られていました。
整地されて道路や住宅街になった今でも、わずかにその盛り上がりを見ることができます。
今回のルートは4q強、普通に歩けば1時間前後の道のりですが、辺りを観察しながら3時間ほどかけて歩きました。
参加された方もだんだんと慣れてきて、道路を指さしては「ここ、盛り上がってる!」と自ら発見して喜んでいるのが印象的でした。
今回の街並みの見方をヒントにすれば、街歩きがもっと楽しめるのではないでしょうか。
そして何か発見したら、センターに教えてもらえたら何よりです。
(M.S)