静岡市生涯学習センター

　長田生涯学習センターでは、3月10日に「長田地域の防災を考える」と題し、講座を行いました。地震や風水害などの災害が発生した際、長田地域ではどのような危険があるのかについて学びました。

　前半は風水害対策についての話をききました。浸水や洪水害が起こる条件や特徴についての説明や、実際の土砂災害の様子を記録した動画などを見ながら、長田地域ではどのようなハザードが示されているかについて地図上で確認しました。また、風水害が起きた際の静岡市の対応や、避難勧告・避難指示があった時の行動についての説明をききました。

　休憩を挟んで後半は、地震についての話をききました。阪神淡路大震災や東日本大震災の記録などを見ながら、長田地域は住宅が密集しているエリアが多く、過去には似たような住宅密集エリアで一つの家屋から出た火が隣家に燃え移る流れで多くの火災被害が起きたことが説明されました。過去の事例から学びながら、今私たちが暮らす地域の特徴を知り、どういった被害が想定されるのか具体的に知っておく必要性を学ぶことができました。

　講座の最後には、まずは災害発生時に身を守る「自助」が大切であること、発災時に生き残れるよう、家屋や室内が耐えられるような耐震対策などが必要であること、その後に避難行動や避難先での生活があり、「共助」が必要となるという話で締めくくられました。

　災害はいつ、どんな瞬間に起きるか分かりません。日頃の備えとして家や避難生活のための備蓄品の準備も大事ですが、地域の特徴やハザード情報を知っておくなどの「知識の蓄え」も大切です。この講座ではそうした大切な知識、情報を知る事ができました。いざという瞬間はできれば来てほしくはありませんが、備えあれば憂いなし、皆さまも一度、地域や自分の家の安全確認をしてみてはいかがでしょうか。

　長田生涯学習センターでは、これからも皆さまの生活に役立つ講座を実施してまいります。どうぞお気軽にご参加ください。（A.Y）