長田生涯学習センターでは、10月26日に「CMで知ることばの世界」と題した講演会を開催しました。
静岡文化芸術大学の広瀬教授をお招きして、テレビCMが15秒や30秒といった短い時間で印象に残るのはなぜか、どのような表現の技法を使っているのかについて学びました。
CMに使われる、商品やサービスなどの伝えたい内容を要約して表現した印象的な言葉をキャッチコピーと言います。講座前半ではキャッチコピーから何のCMなのかを予想したり、反対にボディコピー(伝えたい内容)からキャッチコピーを考えてみたりといった活動を行いました。
休憩をはさんで後半は、鉄道会社やお酒、静岡のローカルCMなどを分析して、短い言葉で興味を引くための表現の工夫を解説しました。受講生は「これ知ってる」「懐かしい」とつぶやきながら解説を聞いていました。
講座の最後に、ことばは思いを伝えるものであり伝える工夫が必要なこと、またことばは使う人や社会を反映し、社会に合わせて変わっていくというお話もあり、普段何気なく使っていることばに向き合う貴重な時間となりました。
受講者からは、「言葉を考える良い機会になったと思います」、「CMをこのような視点で見て、分析するのははじめてでおもしろかったです」等の感想をいただき、皆さんことばの世界の奥深さに触れた様子でした。
長田生涯学習センターではこれからも様々な講座を企画していきます。ぜひご参加ください。(M.T)