大里生涯学習センターでは、2月16日(日)に「フェアトレードを五感で楽しもう!」を開催しました。
フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易のしくみのことをいいます。
今回は静岡市内のフェアトレードショップ店主を講師として招き、お話とワークショップを通じてフェアトレードと生産者の暮らしについて学びました。
まず、ガーナをはじめ西アフリカで盛んなカカオ豆の生産に関する講話とフェアトレードチョコレートの試食を行いました。途上国ではカカオ豆が安く購入されることによって労働者が低賃金で働かされており、子供も労働力として使われています。そのような背景を持つ一般的なチョコレートでなくフェアトレードで取引されたチョコレートを購入することが労働環境の改善につながり、私たちでも気軽に国際協力ができることを学びました。
その後、フェアトレードの素材を使ったくるみボタン作りを行いました。アルパカの編み物や細かい刺繍の施されたポーチなど、フェアトレードの雑貨は伝統技法を用いた丁寧な手仕事で作られています。草木染の布やテープ、ボンボンを組み合わせてオリジナルのくるみボタンを作ることにより、フェアトレード商品の生産者になったような体験ができました。
アンケートでは「商品一つ一つに心の豊かさを感じました」「視野が広がりました。周りの人に伝えたい」等の感想が寄せられ、講座を通してフェアトレードを身近に感じていただくことができました。この講座が世界のためにできることを探すきっかけになると嬉しいです。
(K.M)