7月3日、10日、17日、31日に「自分だけの駿河塗下駄制作講座」を開催しました。
受講者は、「@下駄の生地にオリジナルデザインを下書きする」「A下書きを塗料でなぞり線画を描く」「B染料で色を入れる」「C鼻緒(花緒)をすげる」という駿河塗下駄制作の一部を体験しました。Bの工程では、水で溶いた染料を筆で塗っていきますが、塗りたてと乾いた時点で色味が微妙に違ってしまいます。イメージに近づけるため、講師に調色してもらい重ね塗りを繰り返しました。最後の鼻緒付けでは、色とりどりで様々な模様の鼻緒が用意されていたため、下駄の雰囲気に合うものを悩みながらも楽しんで選でいました。鼻緒をすげた作品には、花札や扇子、花などが華やかに描かれていて、受講者の個性が溢れ出た自分だけの駿河塗下駄が完成しました。
作業の合間には、講師から静岡の伝統工芸を未来に繋げる厳しい現状も聞き、郷土理解も深めることができました。
西部生涯学習センターでは、8月19日の「藍染めで作るストール」を始め、ものづくり講座を多く開催予定です。ぜひ、静岡市生涯学習センターホームページや広報誌を確認し、お申し込みください!(T.H)