藁科生涯学習センターでは、昨年の4月から「『綿』種まきからの紡ぎと織り」を開催し、1月に全ての日程が終了しました。自分で綿の種を植えるところから始まり、栽培・収穫し、糸を紡ぎ、精練と染色した糸で手織りして自分だけの作品制作まで行いました。
4月。残念ながら第1回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりましたが、受講者の皆さんに種と鉢等の物品をお渡しし、自宅で種を植えていただきました。9月(第2回)には自宅の畑で収穫できたたくさんの綿を持参された方もいらっしゃいました。
ここから綿を紡いで糸にしていきます。糸はスピンドルという見た目が独楽のような道具を使って紡ぎます。力加減が難しく、はじめのうちは糸が切れてしまうこともありますが、慣れてくるとしっかりした糸が紡げるようになっていきます。既成の糸と違い細かったり太かったりしますが、それもまた味があります。出来上がった糸は染色や織り易くするため精練したあと、玉ねぎや野草を使って草木染めをしました。
最後はその糸を使って手織りを行います。この作業もダンボールを使った手作りの手織り機を使って織っていきます。こちらも最初は難しいですが慣れてくるとひたすらに織れるようになり、作業中は皆さんが無言で集中して織っている姿が印象的でした。出来上がった作品はそれぞれ自分のアイデアを活かした個性豊かなものばかりでした。
藁科生涯学習センターでは、今後も楽しく体験しながら学べる講座を開催していきます。ぜひお申込み下さい。(T.O)